実際の作業の流れについて
まずお客様のお宅にお伺いし、現状を確認させていただき、現在どんな畳をご使用かご説明し、畳の状態を診断させていただきます。その結果、新畳にする必要があるか、表替えが良いか、裏返しで良いかをご進言させていただきます。
費用、作業日、家具や調度の移動等の打ち合わせもこの時にさせていただきます。
新畳の場合
1.お部屋の寸法(サイズ)を計らせていただきます。
部屋全体の大きさ、対角の狂い、四辺の歪み、厚み、畳割り口などを極め細かく採寸いたします。
<当店の実際の採寸図>
2.材料発注
国産藁床は既製品の材料では厚みが完全には合いませんので、全て採寸後お部屋に合わせて別注で作らせていただきます。建材床、スタイロ床は既製品を使用しますのでいつでも在庫がございます。
畳表は、たいていの物は常時在庫しておりますが、かなりの高級品につきましては色目を揃えるため発注してから製造していただきます。
3.畳製作
材料が揃いましたら畳の製作にかかります。工法・数量により作業期間はまちまちです。
4.敷き込み調整
敷き込みに必要な時間は1〜2時間です。古畳を引き上げ、床掃除後新畳を敷き込みます。敷き込み後、微妙な寸法合わせ、高さ調整、音消しなどをします。最後に室内を清掃して敷き込みが完了です。
5.納期
採寸から納品までの納期は、座ステージ1週間程度、雅シリーズ2週間程度、翠鳳シリーズ1〜6ヶ月とお考え下さいませ。
表替え・裏返しの場合
1.引き上げ
朝に畳をお預かりに伺います。
この時、畳が入れ替わっていないか、隙間がないか、畳が堅すぎないかなど確認します。
2 .材料
たいていの畳表は常時在庫しておりますので安心です。かなりの高級品やたまたま品切れしていた表の場合は作業日までに揃えておきます。
下見に行ったときに打ち合わせが済んでいますので作業前日までには全ての材料が調っており下準備も済ませています。
3.畳製作
引き上げてきたら大急ぎで作業にかかります。表替えの場合の工程は、
- 引き上げてきた畳を採寸します。
- 古い畳表・畳縁を取り外します。古い糸なども垂れ下がってたりせず美しく見えるように処理します。
- 畳の凹み部分の補修を行います。
- 隙間や堅すぎるカ所を補正します。
- 板入れ畳の場合は頭板の締め直しを行います。
- 新しい畳表を貼り、元の寸法に裁断します。
(裏返しの場合ははずした表を裏向けて取り付け、ブラッシング、霧吹きで表に潤いを与えます) - 新しい畳縁を縫いつけます。
4.敷き込み調整
敷き込みに必要な時間は1〜2時間です。床掃除後新畳を敷き込みます。敷き込み後、微妙な寸法合わせ、高さ調整、音消しなどをします。最後に室内を清掃して敷き込みが完了です。
5.納期
基本的には朝引き上げてその日の内に敷き込みします。高級な畳表を使用したり、枚数が多いとき、遠方の時などはお預かりさせていただくこともあります。
表替え前 | 表替え後 |
壁と3o程度の隙間があります。 | 隙間を補正しました。 |